加藤のアウトプットブログ

日々の生活で学んだこと、本の解釈、感想など様々なことをアウトプットするブログです。コメント大歓迎です。オススメの本や映画などがあれば是非教えてください!

読書記録「やさしくわかる!愛着障害」 米澤好史

一文要約

愛着障害は親の責任ではなく、相性の問題であり、年齢に関係なく、キーパーソンを設定し、安心基地・安全基地・探索基地と段階を追って、愛着を形成していくことで愛情の器を構成することができ、愛着の問題に寄り添いながら支援をしていくことができる。


以下感想

愛着障害という今まで学んでこなかった分野だったのでとても新鮮で多くの学びが得られた。

その中でも、「しかる」は後出しの関わりであるので、支援にも、行動の変容にもつながらないという文章が心に残った。
同じように「褒める」も後出しになってしまうと、愛情欲求のエスカレート現象が起こり効果的ではないとのことだった。
しかる弊害や褒める弊害についての記述は見たことがあったが、先か後かに着目しているものには今まで出会ったことがなかったのでなるほどと思った。

また、感情は考えるものではなく、教えるものだそうだ。確かに、ないものを引き出そうとしてもない。まず最初にしないといけないことは今感じている気持ちや状態を感情としてラベリングしてあげること。
あくまで子どもの感覚に寄り添っていく心が大切だと感じることができた。

子どもの安心基地・安全基地・探索基地になり、子どもが愛情の器が形成された状態で、信頼関係が気づけていて初めて、「叱る」「褒める」という行為に意義が生まれる。
まず大切なのは教室がそして教師が温かく、安心できる場所になっているかなのだと感じた。

これから子どもたちが安心してチャレンジでき、安心して過ごせるために愛着という新しい視点も持って子どもを支援したいなと感じた。