加藤のアウトプットブログ

日々の生活で学んだこと、本の解釈、感想など様々なことをアウトプットするブログです。コメント大歓迎です。オススメの本や映画などがあれば是非教えてください!

読書記録「生き心地の良い町」岡檀

一文要約
自殺率が少ない街には、他の町とは異なるいきづらさを取り除く自殺予防因子が関係しており、それらの要因は人々が感じているしんどさを和らげ、生き心地のよさにつながるのではないか。


以下感想

自分は教師という仕事をさせてもらっているので、今回の本の内容をクラスという集団に置き換えて考えてみた。

自殺予防因子は大きく5つの項目が挙げられている。
1 いろんな人がいた方がいい。(多様性の価値)
2 人物本位主義を貫く(その人の今の言動を見つめる。)
3 どうせ自分なんかと考えない。(自己効力感)
4 「病」は市に出せ。(困ったことをお互いに打ち明けられ、助け合える関係)
5 ゆるやかにつながる(人間関係を固定しない。複数のコミュニティに属している)

これら5つの因子は同じくクラス作りでも大切な要素ではないかと考えた。
クラスと町、違うところも多い。ただ、様々な価値観を持つ人がたまたま集まった集団であるという部分は共通しており、「生き心地の良い町づくり」の要素から「居心地の良いクラスづくり」につながる部分は多くあると感じた。

クラスという小さな枠組みだけではなく、集団という大きな括りでクラスを見ることで見えてくるものもあると知った。
改めて、集団づくりの大切さ教師の面白さを感じさせてくれた一冊。